高評価を得るために

「提案文改善チェックリスト(5項目)」です。
各項目を満たすことで、一般的表現から高評価につながる“良い提案文”に改善できます。

✅ 提案文改善チェックリスト(5項目)
①【目的の明確化】
☐ 「何を」「なぜ行うか」が明確に示されているか
☐ 「品質向上」などの抽象語で終わらず、**改善メカニズム(充填・抑制・防止など)**が記述されているか
例:
✖ 打継目に○○を塗布することで品質の向上を図る ◎ 打継目に○○を塗布し、微細空隙を充填して水や劣化因子の侵入を抑制し、品質向上を図る

②【技術的根拠の提示】
☐ なぜその効果が得られるのかを物理・化学的に説明しているか
☐ 根拠が「経験則」ではなく、実証的メカニズムに基づいているか
例:
微細空隙の充填により、水分・塩化物イオンの浸透経路を遮断することで、劣化進行を抑制

③【定量的裏付け(エビデンス)の明示】
☐ 効果を裏付ける**数値データ(%改善など)**が示されているか
☐ 引用元(試験結果・論文など)が記載されているか
例:
水の浸透抑制効果△%向上、塩化物イオン浸透抑制効果△%向上(引用元:○○研究)

④【施工方法・再現性の確保】
☐ 施工時期・乾燥条件・塗布量など定量条件が明確に示されているか
☐ 有資格者・専門技術者の指導など、品質確保策が記述されているか
例:
指触乾燥状態(表面水分量○○%以下)でローラー塗布、○○資格者の監督下で実施

⑤【効果の段階的説明と長期的視点】
☐ 効果を「短期(施工直後)」と「長期(経時劣化抑制)」の両面で説明しているか
☐ 「品質が向上する」と同語反復せず、因果の連鎖で展開しているか
例:
施工直後の充填効果に加え、経時的に新たに生じる微細空隙を再充填し、長期的な耐久性を確保

📘 総合コメント
この5項目を満たすと、提案文は「一般論」から「技術的に裏付けられた高評価提案」へと昇格します。
特に「目的→根拠→定量→施工→効果」の流れを守ることで、審査者が理解しやすく、再現性・信頼性の高い提案構成になります。


打継ぎ部処理

なぜその提案が効果があるのかを具体的に示すことがポイントです。

【目的】
(一般的)打継目に○○を塗布することで、品質の向上を図る
(良い例)打継目に○○を塗布することで、打継ぎ界面の微細空隙を充填し、打継目からの水および各種劣化因子の侵入を抑制し、品質の向上を図る。

【提案】
(一般的)打継材として○○を採用する。打継目やひび割れに浸透し、微細空隙の充填により、打継部の品質が向上する。
(良い例)打継材として○○を採用する。打継目やひび割れに浸透し、微細空隙の充填により、水および各種劣化因子の侵入を抑制することで、次の効果が確認されている。①水の浸透抑制が△%向上、②塩化物イオン浸透抑制が△%向上、③中世化抑制が△%向上

【施工方法】
(一般的)塗布前に、・・を除去し、ローラー(はけ)で塗布(塗布量○g/㎡)する。
(良い例)施工時期は、○○で、塗布前に、・・を除去し・・・。コンクリート表面の指触乾燥(・・程度の乾燥状態)が適用範囲。ローラー(はけ)で塗布(塗布量○g/㎡)する。施工は、確実性を高めるために、材料の特性を熟知した技術者(○○資格者)の監督・指導のもとで実施する。

【効果】
(一般的)打継目やひび割れに浸透し、微細空隙の充填により、打継部の品質が向上する。←同じ言葉を繰り返す
(良い例)○○の効果により、打継界面の微細空気が充填される。〇〇の効果により、施工後新たに生じる微細空気が充填される。→これらの微細空気の充填効果により打継目からの水および各種劣化因子の侵入を長期にわたり抑制し、耐久性の向上が図れる。引用元論文記載

以上、㈱アストン 提案サンプルを参考に記載しました。

 

国交省

 

■国交省(近畿地整/2022年)

【深みのある提案】
1提案1技術の提案を求めているが、提案の効果を確認する技術を記載すること。
次に、その効果を確認した結果に基づき、どのような対策を行うか、効果を高める工夫をどうするか・・といった技術の深さを求めている。
(STEP-1:技術の提案)→(STEP-2:効果の確認)→(STEP-3:フォローアップし効果を高める)

【厳選した着目点】
着目点や重要度が低いものに対していくら書いても、評価は上がらない。